*ネリー・オマール(ギター・グループ伴奏) 1911年生まれで、1940年代にフランシスコ・カナロ楽団の専属となり、ペロン政権に肩入れしすぎたせいでペロン政権崩壊後に引退を余儀なくされるが、1969年に復活、2008年にはCD制作プロジェクト「カフェ・デ・ロス・マエストロス」(邦題「アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち」に参加(なぜか映画には登場しなかった)。今年の9月にめでたく100歳となった歌手ネリー・オマールの80代後半のスタジオ収録映像。かつて晩年のエドムンド・リベーロの伴奏をしていたギター奏者4人をしたがえ、十八番のレパートリーを歌う。80代後半とは思えない歌声。 1.愛と静寂 Amar y callar (Nelly Omar-Jose Canet) 2.心の底から Desde el alma –vals- (Rosita Melo-Homero Manzi) 3.南(スール) Sur (Anibal Troilo-Homero Manzi) 4.ガビーノ・エセイサの別れ El adios de Gabino Ezeiza –milonga-(H.Maciel-H.Bromberg)
*エドムンド・ムニ・リベーロ(El Entrevero伴奏) タンゴ氏に不滅の功績を残した歌手エドムンド・リベーロの息子で、1944年生まれのムニ・リベーロ。録音は少ないが1960年代から活動を続けている。 ここでは父の得意レパートリーを中心に重厚な歌声をきかせる。若手のギター・グループであるエル・エントレベロが伴奏。 5.場末のメロディ Melodia de arrabal (C.Gardel-Alfredo Le Pera) 6.エル・シルーハ El ciruja (De La Cruz-Marino) 7.私の好きな友だち Amigos que yo quiero (Gutierrez) 8.濡れタオル Toalla mojada (Edmundo Rivero)
*ラウル・ラビエ(ピアノ伴奏:クリスティアン・サラテ) 1937年生まれの歌手・俳優で、1950年代末にエクトル・バレーラ楽団の専属歌手としてデビュー、以後ソロ歌手として活動しつつ、アルゼンチン版「ラ・マンチャの男」の主役など俳優としての活動も多い。1984年、アストル・ピアソラと来日。その後もセステート・スールとも来日している。基礎を積んだ実力派が、フアン・ダリエンソ楽団、コロール・タンゴなどで活躍してきた名ピアニスト、クリスティアン・サラテのピアノだけを伴奏に歌う。 9.恋人なんかいなかった Nunca tuvo novio (A.Bardi-Cadicamo) 10.昨晩(アノーチェ) Anoche (A.Pontier-C.Castillo) 11.ウノ Uno (Mariano Mores-Enrique S.Discepolo) 12.昔の二人(フイモス)Fuimos (Jose Dames-Homero Manzi)
*ギジェルモ・ガルベ(ピアノ伴奏:アンドレス・リネツキー) 今回のラインナップでは一番知名度が低いが、1975年のデビュー以来、テレビやステージで活躍、地道に歩んできた実力派歌手。現代性のある歌曲に強みを持つ彼らしい選曲。自己の楽団「バレ・タンゴ」でも知られるピアニスト、アンドレス・リネツキーのソロ伴奏でじっくり聞かせてくれる。 13.オメロに捧ぐ A Homero (A.Troilo-C.Castillo) 14.花咲くオレンジの木 Naranjo en flor (Hnos.Exposito) 15.空のひとかけら Pedacito de cielo –vals- (Stamponi-Francini-Exposito) 16.五年生(キント・アニョ) Quinto ano (O.Tarantino-J.Tavera)
1. ラ・ベバ La Beba (O.Pugliese) 2. アジャ・エン・エル・バホ Alla en el bajo (Magaldi-Noda) 3. そして私は君を忘れられない Y no puedo olvidarte (Cupo-Aznar) MS 4. ラ・カチーラ La cachila (Eduardo Arolas) 5. ティエンポ・タンゴ Tiempo Tango (Beba Pugliese) 6. デ・プーロ・グアポ De puro guapo (Pedro Laurenz) 7. 悪運(マラ・スエルテ) Mala suerte (F.Lomuto-F.Gorrindo)OF 9. 夢と影Suenos y sombras (Beba Pugliese) 10. 君はいつか来るだろう Vendras alguna vez (Malerva) IM 11. セ・テ・べ C.T.V.(Agustin Bardi) 12. エル・アフリカーノ El africano (Eduardo Pereyra) 13. 酔っ払い(エル・エンコパオ)El encopao (O.Pugliese) DV 14. 不良仲間(マラ・フンタ)Mala junta (J.De Caro-P.Laurenz) 15. 赤インキ Tinta roja (S.Piana)) 16. 今は見忘れて Ahora no me conoces (A.Baliotti-C.Giampe) IM 17. 場末(アラバル)Arrabal (Jose Pascual)