Cafe de Panchito blog

西村秀人によるアルゼンチン、ウルグアイほかラテンアメリカ音楽について
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カルロス・パエス・ビラロ―逝去

ウルグアイを代表する現代芸術家であったカルロス・パエス・ビラローが2月24日に亡くなりました。享年90歳でした。
前衛芸術家として著名なだけではなく、アフロ・ウルグアイ文化に深い理解を示し、黒人居住地だったメディオムンドに初めて移り住んだ白人でもありました。カーニバルの時には、カンドンベの太鼓を担いで行進する彼の姿がよく見られたそうです。
1969年には監督として映画「鼓動」(Pulsacion)を制作、前年に「ブエノスアイレスのマリア」を発表し充実した活動期にあったアストル・ピアソラに音楽を依頼、同名のサウンドトラック盤はトローバ・レーベルから発売されました。

カンドンベやカーニバルなどのアフロ・ウルグアイ文化に関する本や、カンドンベの作詞・作曲も多数手がけ、非アフリカ系でありながら、アフロ・ウルグアイ文化を広く紹介するのに貢献しました。
私は何度かウルグアイのプンタ・バジェーナ(プンタ・デル・エステから10数キロの場所)にある彼の工房兼美術館兼宿泊設備だった「カサプエブロ」を何度か訪れましたが、1998年に訪問した際は偶然本人が居て、写真を一緒に取る幸運に恵まれました。
Paez Vilaro 1998 099 Carlos Paez Vilaro CD

右のCDは昨年モンテビデオに行った際に入手したCDですが、カルロス・パエス・ビラローが作ったタンゴとカンドンベ作品ばかり、1950年代から最近の録音にいたるまで幅広く選んだコンピレーションで、SP盤で出て以来、このCDでしか復刻されていない録音もあり、個人の音楽面での業績を物語る好編集盤です。

ウルグアイ人の中には、白人であるカルロス・パエス・ビラローが、黒人の文化を略奪して富を得たと非難する人もいます。しかしアフロ・ウルグアイ文化を世に広く知らしめるのに、彼の音楽作品や活動・行動が果たした役割はとても大きいものだと思います。
彼のアフロ・ウルグアイ文化へのまなざしは、ピカソのアフリカ文化に対するまなざしや、岡本太郎の沖縄文化に対するまなざしに近いものがあったのではないかと想像します。

【 2014/02/24 (Mon) 】 訃報 | TB(-) | CM(-)
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